併設うどん店で学ぶこと

麦屋の工房併設うどん店「四万十製麺所」は、GWは休まず営業をしておりました。(いつもは日曜日が休みです)

宣伝もしていないし、まだ情報誌にも掲載されていない、しかも通りからはうどん屋をやっているとは全くわからない場所にあるにもかかわらず、どこで情報を聞かれたのか、地域外からのお客様も多くご来店をいただきました。

やはり、こんな「知る人ぞ知る」ようなうどん店に来られる方は、だいたいがうどん好きで、香川県などにうどんツアーに行かれるような方なんだと思います。

注文のされ方が普段のお客様とは違い

「ひやあつ」とか「ぬくひや」とか「しょうゆ」とか「かまかけ」など、専門用語(!?)でご注文される方が多くいらっしゃいました。

又、お一人で2種類のうどんを食べられたり、かけうどんのみで食べられたりと、うどん好きなんだな〜というご注文をされています。

当店は、セルフうどん店のスタイルで営業をしておりますが、いつものお客様は地元(四万十市近辺)の方なので、その方たちが満足いただけるように心がけて味やサービスの向上を日々行っておりますが、こうした地域外からの方にも「四万十の製麺所」として評価いただければありがたいと思っております。

当店で提供をしているうどんは、全国の飲食店様や個人のお客様にお届けをしているうどんとなんら違いはございません。違うとすれば、冷凍をする前のものということと、提供するにあたっての扱い方でしょうか。

どうしたらもっと満足いただけるようになるのかということを、日々この併設のうどん店で学んでいきながら、全国のお取引を頂いている店舗様にフィードバックしていきたいと思っております。

 

台湾のうどん店

 

台北市にはこの1年でうどん店がものすごく出店してきたそうです。

日本からのものもあれば、現地の方が日本のうどん店を勉強して出店したものもあります。IMG_2646

こちらは多分現地の方が経営をされている感じのうどん店。讃岐系ではなく、フルサービス系のうどん店です。1台湾元が2015年初頭現在4円程度ですので、ざっと4倍で考えると、結構な価格ですよね。

少し定食っぽくなっているので、一概には言えませんけど、それでも台湾ではこのくらいの価格を出してでも、うどんを食べたいということなのです。製麺業としてはありがたいお国だ。

 

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味は、普通です。日本人でも普通に美味しく食べられると思います。ま、少し気になったことはありますが、日本でもそういうお店はありますので、あえて言いません。

この店に連れて行ってもらった台湾の友達は、スープが辛いと言って残していました。でもお店のスタッフは「これが日本の味です」的な対応だったようです。

僕は濃く思わなかったので、台湾の方からするとやっぱ濃いとおもいます。このお店はどこまでこの「日本の濃さ」を続けられるでしょうね。

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お次は香川県から出店されている「元気玉」さんに行きました。IMG_2666

釜揚げうどんだけど、かまぼこやわかめが浮いています。しかも釜揚げうどん単体はなくて、天ぷらセットがついてきます。

たぶんですが、釜揚げうどんだけだと台湾の方にはシンプルすぎて価格を上げることができないからじゃないかな〜と推測しました。

その釜揚げ天ぷらセットで280元程度ではなかったかと思います。

このお店は、讃岐で練った生地を冷凍させて台湾に運び、解凍して伸ばして切るという工程で提供されているようです。

生地を冷凍しているというのは、言われないとわからないレベルでした。こういうのもアリなんですね。勉強になります。

IMG_2667最後に、太平洋SOGOの中のフードコート内にあるうどん店のショーケースです。

創作系が並んでいますね。やはり台湾では日本のように安価に食べられるものというより、1000円以上出して食べるものなんでしょうね。日本でいうパスタ的な感じでしょうか。

出店をお考えの皆さん、台湾市場は魅力的ですよ!

 

台湾での試食販売会

3月6日、7日、8日と台湾の真ん中、台中にある高級量販店「裕毛屋」さんにて、試食販売会を行ってきました。今回で4回目の試食販売会です。IMG_2615

裕毛屋さんには、3年ほど前からうどんを入れさせていただいています。

当初は6ヶ月で40個〜80個ほどだったのが、ここ1年半は2ヶ月で200個以上売れるようになったんです。

それは、麦屋のうどんが台湾の方に受け入れられるようになったとか、円安の影響とかあるとは思いますが、行ってみて原因がわかりました。IMG_2642

 

この裕毛屋さんオリジナルの冷凍ショーケースです。

普通冷凍ショーケースは扉があると、開けた後は曇ってしまい、中が見えなくなるのですが、このショーケースは開けたとでも曇らないのです。

それによって中の商品がいつでも綺麗に見えます。
麦屋のうどんは冷凍ですので、本当にありがたいショーケースです。このおかげでだいぶ売り上げも違ってきたんじゃないかと思っています。

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やっぱり、なんだかんだ人の目につかないことには、選択肢に入らないですもんね。

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今回の販売会には高知県から麦屋も含め3業者が行きました。

黒潮町の「さんちょく」さんと、高知市の「グランツミー」さんです。

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そして、ちょうどランタン祭りに来ていた、よさこい踊りのトップチーム「十人十彩」も賑わいに駆けつけていただきました。

今回の試食販売会は、付いていただいた裕毛屋さんのスタッフの方のおかげで、「なぜだか売れる」という状況でした。ほんと一生懸命説明をしていただいて、なんだかわからないうちに買っていただくという、日本では経験のできない気持ちよさです。

早く日本でもこういう存在(商品)になりたいですね。

辛〜いカレーうどんから学ぶ事

2月8日、四万十映画祭のイベントとして西土佐地区で
「HOTお椀フェスタ」という食のイベントを同時開催した。

そこで麦屋は四万十市江川崎地区が41度という国内最高気温を記録した記念にということで激辛なカレーうどん「日本一暑いスペシャルカレーうどん」を提供しました。m1050945

こんな顔になるカレーうどんです。

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開発は四万十市雇用創造協議会の皆さんにご協力をいただき、

「とりあえず、辛いもん好きが満足する辛さにして欲しい」というオーダーのものと製作したのです。

その後1週間ほど麦屋の飲食店「四万十製麺所」でも販売をしました。
本当の辛いもん好きの方が額に汗しながら食べるのです。ただ、辛すぎて普通の人間では味見が困難という、本物の辛さです。

辛い辛いといっても辛いもん好きの方からすれば大したことないのが常だそうです。
がこのカレーうどんはその辛いもん好きの方にも満足をいただいていたようで、販売を休止してからというもの

「あのカレーうどんはいつ再開するんだ」といった声をいつもいただきます。

申し訳ございません。4月中旬までには再開したいと思っています。

 

普通の辛さならここまでの話にならないところ、劇的に辛いから、一般の方にはウケないけど、辛いもん好きの方の支持をかなり得たのだと思います。

味もそうですし、サービスや店の仕様など、口コミにしやすいトンガリを持たすことは大事ですね。

今のご時世、美味しいのは当たり前なのです。
なにか特徴のあるお客様が話題にしやすいネタを提供して、それで興味を持っていただければ、来店者数や来店頻度も上がり定番商品にも目を向けて頂けますね。